2013年08月19日

8月例会のご報告

8月3日(土)開催の、例会のご報告です。
今回は久々のワークショップicon53線香花火を手作りいたしましたicon22
ご指導いただきましたのは
筒井時正玩具花火製造所(ツツイトキマサガングハナビセイゾウショ)
筒井今日子さん。柔和な笑顔が素敵な、3代目の奥様icon06

自然豊かな福岡県みやま市で、”日本で唯一”東西両方の線香花火を製造され、
80年間、自然豊かな土地で日本の伝統を守りながら、精力的に地元伝統工芸品の存続に
力を注がれていらっしゃいますicon21icon97
 
8月例会のご報告
←←←←
西の線香花火「スボ手牡丹」
ワラスボと火薬で出来ている。
300年前からあるもの。
ワラスボの先に火薬を付け、
それを香炉に立てて火をつけて遊んでいたことが始まり。
米作りが盛んな関西地方で流通。

8月例会のご報告<画像:筒井時正玩具花火製造所ホームページ


                      →→→→
       の線香花火「長手牡丹」
       紙と火薬で出来ている。
       関東地方で流通。
       関西から伝わる際、関東地方では
       米作りが少なく、紙すきが
       盛んだったため、ワラの代用品として紙で火薬を包んで作られた。
                            <画像:筒井時正玩具花火製造所ホームページ



東西の違いをご存知でしたか?
線香花火は、地域の産業によって材料を変えたのですね。
わたくしたちは、全国でスタンダートな線香花火「長手」作りにトライicon14
8月例会のご報告8月例会のご報告











わずか0.08gの火薬を、丁寧に染められたボールペン2本分ほどの細長い紙に包みます。
国産線香花火の原料はどれも稀少です。

その一つが火薬に使う材料の要となる「松煙(ショウエン)」
これは伐採した松の切株を 30年以上 土の下 に寝かせた後に掘り起こし、
燻して出来た煤なのです。

この 松煙 に 硫黄 と 硝石 を混ぜたものが火薬となります。
3種の原料は毎回毎回、質が違い、周りの気温や湿度も違うので、
配合率を変えながら 人の手で混ぜられている のですicon67


わたくしたちは手のかかりように驚きながら、そんな火薬をこぼさない様icon10
両手の人差し指と親指で慎重に撚っていきます。
8月例会のご報告

・・・む、難しいですicon196

黙々と1時間撚り続けて、
何とか出来上がった作品がコチラface07


ヨレヨレが目立ちます。



下2本が、今日子さんのお手本。さすがface03シャッキリと凛々しいですねicon100
くびれ&さわり心地が全くの別物でした。


初心者である参加者はicon901時間で12本くらい作成したのですが、
職人さんは多い方で1時間に50本face08

この本数でも速さより商品の質を重視しているそうですicon88
職人さんのコンディションが商品にも影響するので、働く環境にも気を配っているという徹底ぶり。
高級なだけではない、上質な線香花火icon12はこうやって生まれているのです。

筒井時正玩具花火製造所の商品は、今でこそ全国の高級デパートやお洒落なショップに
置かれ、贈答品としての知名度も上がってきていますが、
それは10年前に「日本文化が廃れていいのかicon60これでいいのかicon77icon79
疑問に思ったことがきっかけで今があるとのこと。

「ひと目で国産品の贈り物とわかるものを作るぞicon197と奮起してデザインの勉強や、
問題点を見つけては改善を繰り返したとお話してくださいました。

その結果、みやま市の和蝋燭・大川市の蝋燭立て・八女市の手すき和紙などを取り入れて
「どこにも真似できない商品“飾れる花火”」「福岡の伝統」
全国に送り出されています。

年々、原料確保に苦労しても、「歴史を途絶えさせたくない」と、
仕事に真摯に取り組むお姿は、社会人としてはもちろん、同じ日本人として心が熱くなりましたicon57

例会の最後に、今日子さんが
『震災後、線香花火を楽しむ姿=風を遮る為に肩を寄せ合う姿が“人と人との繋がり”
強くすると日本各地で言われ、国産線香花火が見直されています。』

と教えてくださいました。

いつまでも守り続けていきたい文化、日本人の心ですface01



さて、来月の例会は税理士さんをお迎えしてのお勉強会を予定しておりますicon63
気になる身近な税金のお話です。この機会に是非ご参加くださいませicon59


icon65おまけicon65
【例会解散後、夜になるのを待って小さな花火大会】

8月例会のご報告1本で4変化する国産線香花火。
よく人生になぞらえています。
写真は、自作の線香花火。
最も火の勢いがあった2変化目「牡丹」。
なかなか火の玉が落ちません。

8月例会のご報告








ちなみに、コンビニで入手した中国産線香花火と比べてみました。最大火花でもこの程度icon49
燃焼時間は自作花火の5分の1。あっという間に燃え尽きました。

お土産にいただいた線香花火は、ワイン同様、熟成させますicon152(保存可能なのです!)
純国産の火花がどんな4変化を遂げるのか気になる方は、是非お試しください。
<筒井時正玩具花火製造所www.tsutsuitokimasa.jp>


By shokoicon188icon112


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Posted by hishoclub at 22:36│Comments(0)例会
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