サウスサークルin宮崎 8月例会のご報告

hishoclub

2018年08月30日 21:54

8月25日(土)に開催しました、サウスサークル例会の様子をご報告いたします。

今回は、宮崎市内の専門学校等で医療系の講師をなさっていらっしゃる
西岡明子先生に『初めての手話体験』として、手話を教えていただきました。

例会は、西岡先生の手話付きの自己紹介から始まりました。


まずは、手話の単語の練習からです。
『おはよう』や『こんにちは』という単語はなぜこの手の動きなのか動作の意味まで教えてもらうことで、手話が覚えやすくなりました。
手話=ハードルが高い、という概念がありましたが、始まると忘れていたほどです。
基本の挨拶単語を練習したら、次は自己紹介にトライ!
単語として手話があるもの(例を挙げると…『谷』『金』など)が名字に使われている人は、その手話を交えました。
名前は、皆さん指文字で一文字ずつを表現しました。
珍しい名字は単語としての手話がないということで、残念ながら私だけ、名字と名前全部を指文字で表しました。
指文字についても、西岡先生から文字の成り立ちなどを伺いましたので、覚えやすかったのですが、なかなか思っているとおりに指が動かない、くっつかない…という事態になりまして、難しさを感じながらの必死な練習をしました。
そうして、皆さんの前で一人一人、自己紹介を発表しました。
さすが秘書クラブメンバー、皆さん必死さを表に出さず、にこやかに発表してくださいました。
今回の例会のヤマは自己紹介だと思って、終わりほっとしていたところ、
今度はペアを組み手話で自己紹介をし合い、課題の会話をすることを行いました。
皆さんと一所懸命に練習をし、発表しました。
発表の様子です。皆さんとても楽しく手話で会話できました

そして、ほめ上手な西岡先生からも気分の上がるコメントをいただき皆さん達成感を感じていたようでした

例会では、西岡先生が看護師時代に手話を改めて勉強しようと思ったきっかけも伺えました。
また、手話は言語であると法律で認められた歴史が浅いということを今回初めて知りました。
これまでの日本で聴覚障害者の方々が置かれてきた状況、困難・苦労の様子、
2011年の障害者基本法改正に至るまでの道のりと、知らないことばかりでしたが、
今回このような機会に知ることができ、本当に良かったと感じました。
その他に、聴覚障害者の方々のおおよそ20%は手話技術を獲得なさっているけれども、
80%の方々は文字の方が得意である現状を聞きました。
近年は各地で災害が頻発し、避難所に一人で身を寄せる方も多い、ということを挙げられ、
パンの配給でも何でも、音声の情報提供が多く、聴覚障害のある方はいつも不利な状況に置かれていることを話されました。
ジェスチャーでも何でも、伝えられる手段はいくつもあるので、まずはそのような方々に気づく、配慮することが大事だと皆で確認しました。
最後に、様々な聴覚障害者の方がいるので、一人一人の尊厳を守り、配慮のあるフォローをしましょうと西岡先生が締めくくってくださいました。

初めての手話体験でしたが、分かりやすく覚えやすく、そして楽しく手話を学ぶことができました。
これも、講師の西岡先生のお人柄、工夫のおかげです。
手話は難しいですが、楽しいです。(この会話も手話で練習しましたが、本当にその気持ちです)
いろんな人と共に気持ちよく過ごせるように、今回も良い学びの時間をいただきました。

まだまだ日中は真夏日が続きますね。
皆さまどうかご自愛くださいませ

byCopa


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