2月例会のご報告

hishoclub

2015年02月24日 09:57

2月例会「結びの文化を学ぼう~水引きワークショップ~」を開催しました

水引きデザイナーの長澤宏美さん(ながさわ結納店専務取締役 )を講師にお招きし博多水引の歴史や結納についてお話を伺った後、「あわび結び」の結び方を学びました。




昭和45年に創業されたながさわ結納店は、『福岡県優秀技能者』に選ばれた博多水引職人である長澤社長を筆頭に全て手作りの博多水引の結納を制作されています。
作品のひとつひとつに、職人の皆さまの魂が込められています。


結びの文化の歴史は古く、なんと始まりは小野妹子の時代。
遣隋使だった小野妹子が朝廷に持ち帰った贈り物に、紅白の麻紐が結ばれていました。
これは長い海路の無事を願い、また「尊い贈り物」という印でしたが、それを真似たのが日本の水引のはじまりだそうです。

「水引きには、水で清めて幸運を入れる」という意味があるそうです。
そこには、贈る側の気持ちが添えられているのです。
例えば、日本酒やワインに水引きを掛けることによって、「水を清めて、お酒(幸運)を飲む」という験担ぎにもなります。
粋ですね


そして「結ぶ」ことには、魂を込めるという意味があります。
神社でおみくじを引いた際、木や縄におみくじを結びますが、それは結び目に自分の魂(願い)を込めるため。
そうすることで、いつも神様に見守ってもらえるそうです。
結ぶ際は、なるべく細く折って結んだほうがご利益があるそうですよ!


長澤さんは、古くからの伝統工芸を現代にも伝えていくために、綺麗な色の水引を使い博多らしい「粋」な結び方をした「博多水引」を手掛けていらっしゃいます。
また箸置きや、日本酒やワインの瓶につける「ボトルネックレス」などお洒落でかわいい作品は、飲食店や日本酒専門店、高級めんたいのお店などで使われていて、メディアなどでもよく取りあげられています。



こちらは、最近人気の結納飾り。

結納は1400年前の仁徳天皇の時代にはじまり、足利義満が武家社会に取り入れ、その後民間に広まり現代まで続いているもの。
そのひとつひとつに意味があります。
現代では「もったいない」という理由で行わない方も増えていますが、結納を行うことで、両家の結びつきが親密になるので、簡単でも良いので行ってほしいとおっしゃっていました。


秘書検定でもおなじみの「あわび結び」の基本を教えていただきました。
それぞれ自分のお好みの色の水引きを選び挑戦です





  
すいすいとあわび結びを習得され、お隣に教えている方。先生が来られるまで、水引きを持って、じっと固まってある方。忘れないようにノートに絵を描いて覚えていらっしゃる方など、皆さま一生懸命に学ばれていました。あちらこちらから「ここはどうするのですか」、「これで合っていますか」などの声が聞こえ、参加者は終始楽しそうでした



最後は全員が、あわび結びをマスターすることができました。




皆さまの想いが込められた作品です。






伝統文化に触れ、その美しさ、大切さを伝えていきたいと感じた一日でした。


ご出席いただいた皆さま、ありがとうございました。
今後の例会も皆さまのご参加をお待ちいたしております



By Kogo 


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