ひなまつり

hishoclub

2010年03月03日 23:00

週末、室礼講座を受けに、松風園に行ってまいりました 今回は、「雛まつり編
人気に拍車がかかったようで、ご案内後すぐにお申込みなさったのにもかかわらず、キャンセル待ちで、ご参加が叶わなかったメンバーもいらっしゃったようです

わたくしにとりまして2度目の「ひなまつり編」でしたが、忘れかけていたことを再確認
新しい気づきに感動し、とても充実した講座となりました

室礼(しつらい)とは、もともと目的や行事に合わせて道具等をしつらえ、室内を装飾したことが始まりとされています。
現在は単なる装飾にとどまらず、季節や人生の節目に、感謝や祈願など心を添えてしつらえることで、お客様や先祖をもてなすという意味を含んでいるそうです。

前回の室礼講座「ひなまつり編」は、こちら⇒★

今回作成した「ひなまつり」のしつらえです

ご一緒したmakiさんの作品。
床の間がなくても気軽にしつらえるようにと、「踏青」にちなんだ青色の和紙の上に「流し雛」をつくりました。
奉書で作成した人形(ひとがた)で、自分の身体をなで、汚れや厄を流します。
人形は、窓側や玄関側に頭が向くよう、川の流れに沿って置きます。


こちらは、わたくしの作品。

そして、この講座でわたくしが毎回楽しみにしているのが、先生のしつらえです


流し雛のしつらえ
煎り米や雛あられ(日本文化は稲作文化と結びつきが強く、その象徴となるもの)で、川の流れをあらわしています。
サザエは「三三栄」とも書き、三が重なることにより、三月三日を表すのだそうです。


菜の花は、早世した子に手向ける花。
菜種油が取れることから、故人に供えるお灯明という意味があります。
先生のお教室では、供養の意味を込めて、単独で生けることが多いそうです。

今回、一番心弾んだしつらえが、こちらです

とても華やかなしつらえですね
見ているだけで、ウキウキいたします
「雛壇の数が少なくても、このように豪華なしつらえができるのですね」というmakiさんの言葉に、同感いたしました。

福岡ご出身の宮田先生は、室礼をお勉強をするようになってから、郷土の工芸品にさらに興味を持つようになったそうです。
先生のしつらえにも、たくさんの伝統工芸品(博多曲物、博多はじきなど)が使用されてます。
*おはじきは、はじいて遊ぶことから、悪災をはじく意味を持ち、厄除けのお守りと言われているそうです。


博多曲物
左上には、宮田先生お手製のちりめん小物。「さげもん」のパーツにもなります。

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「身を美しくするのが、躾。」

「節目を大切にすることで、物事のけじめができる。」

室礼講座の中でいただける先生のお言葉に、毎回ハッとさせられます。


YURI

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