~5~ 聞き上手
少し前に買っていた本をようやく、このGWに読んだ。
広兼憲史さんの「聞き上手になるには」。
松下電器産業でサラリーマンを経験され、島耕作をリアルに描く
広兼さんが語る「聞き上手」とは?
「人の話を聞ける人」「聞き上手な人」とは、例外なく周囲の評価を勝ち得ている。
「聞き上手」・・・・・これは良好な人間関係を築くうえでのキーワード。
「聞き上手な人」とは、他者の話をきちんと聞ける人、会話をさり気なく上手にコントロールし、その場の雰囲気をよくしていける人。
別な言葉でいえば、サービス精神が旺盛で、他者を楽しませようとする人。
と記されています。
わたくしの学生時代の先輩に2回もヘッドハンティングされた営業マンがいます。
現在はアメリカの企業で営業担当の役員になっています。
数年前、同窓会の二次会で彼とテーブルをともにしたとき、成功の秘密が分かったような気がしました。
居酒屋での二次会。大きなテーブルを十数名が囲み、
雑談に花を咲かせていましたが、彼は他の人たちとは違うことに途中で気づきました。
ちゃんと人の話を聞いて、反応しているのです。
わたくしを含めて、他の人たちは、いい加減に反応しています。
話が聞こえていないのに適当に相づちを打ち、お酒も手伝って手までたたいています。
確かに、重要な話をしているわけではありませんけれど・・・
ところが、彼は「えっ? 何?」と耳を相手に向け、きちんと聞いてから「そりゃおもしろい」と笑うのです。
それに気づいてから他の人たちと見比べると明らかに話の聞き方が違います。
わたくし自身も大いに反省しました。なんという適当さ。恥ずかしくなりました。
営業マンとして誠実に顧客の話を聞き、最適な対応を続けてきたからこそ、今の彼があるのではないか・・・そう確信しました。
さて。
島耕作。嫌なことがあっても。
「ま、いいか」
「なんとかなる」とプラス思考で乗り切っていくのだそうです。
(漫画はじっくり読んだことがありません・・・)
広兼さんご自身も
「ま、いいか」
「それがどうした」
「人それぞれ」という3つのキーワードでやり過ごしていらっしゃるとのこと。
人づきあいにちょっと疲れたとき。ご一読をオススメします。
Ayumi・・・でした。
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広兼憲史「聞き上手になるには」日本実業出版社 発行社フォーユー