2009年04月28日
室礼(しつらい)講座『端午編』
先週末、秘書クラブ会員の数名で、恒例の室礼講座に行ってまいりました
前日まで大雨でしたので、天候の悪さを心配しましたが、当日には雨も上がり、会場の「松風園」の木々は、とてもまぶしく輝いていました
雨
も、神様からのおさがり。
感謝ですね
今回は、室礼講座『端午』編。
講師は、前回と同じく室礼三千専任講師の宮田由美子先生です。
先生は東京からいらっしゃっていますが、ご出身は福岡なのだそうです
室礼(しつらい)は、平安時代の寝殿造の広間を、必要に応じて几帳や屏風などの仕切り道具や置畳でしつらえたことが始まりとされています。
室町時代に入ると書院造と移行し、床の間社会が定着。床の間は、結界を境にして、神と社会を繋ぐ重要な働きをしてきたそうです。
また日本文化は、イコール稲作文化と言っても過言ではなく、「自然信仰」を重んじています。中国の影響も受け、思想の一つでもある「重日思想」と習合し、現在の五節句行事を形づくっているそうです。
*自然信仰・・・自然に対しての感謝の気持ち。
*重日思想・・・奇数が重なると悪いことが起こるという思想。奇数の重なる時に厄払いをします。
端午の節句にあたる5月は、田植えの時期。
早乙女(巫女)が家の中にこもって、田の神を迎える前に汚れを祓い、身を清めた儀式(予祝の行事)が、端午の節句の始まりとされているそうです。
つまり「端午の節句」は、もともと女性の節句だったとのこと
今回は奉書を用いて、このような室礼を作りました
奉書は紙でできており、「紙」は「神」と同じく尊いものとされています。
「奉書=紙=神」
手すきの和紙で、祈りを込めながら兜を折ります。厚手ですので、しっかりと折り目をつけながら。。。
また敷板の代わりにも、手すき和紙を使用いたしました。
★御供物について★
柏餅・・・柏の木の葉(親葉)は、新芽が出るまで枯れ落ちないため、柏餅は親が子を見守る気持ちや、代々受け継がれる意味を表します。
粽(ちまき)・・・武士の携帯食であったもの。笹に包むと腐れにくいそうです。
枇杷・・・この時期の結果物。実を結びますようにという親心を表すそうです。
参加者には、それぞれ異なる模様の和紙が配られました。和紙にも、端午の節句にちなんだ模様を取り入れています。
yamaseさんの作品

麻の葉・・・成長が早いことから、子どもの成長を願う時によく用いられ、七五三などの着物の絵柄としても利用されています。
shokoさんの作品

鯉・・・捕らえると、一度勢いよく飛び跳ねた後、微動だにしなくなる潔さが、武士に例えられています。急流を登りきる鯉は、最終的に龍になると伝えられていることから、立身出世の象徴として欠かせない模様なのだそうです。
Tさんの作品

組紐を一緒にしつらえてもマル
結んだ状態(代々繋がる)で、兜の前に右回りに。
結ばないと「流れる」という意味になり、縁起が悪くなりますので、注意が必要です
以下は、先生がしつらえた作品です



左:ゼラニウム(天竺葵)は、日照りに強く、根を枯らさない植物。子孫を絶やさない意味を含み、根洗いすることで、床の間のお供えにもなりうるそうです。
中央:五行説にのっとり、色を使った兜飾りです。木(青色/緑色)、火(赤色)、土(黄色)、金(白色)、水(玄色/黒)を表しています。
*五行説・・・中国の思想で、万物は木・火・土・金・水の5種類の元素から成るという説。


粽(ちまき)は男性を表し、また柏餅は女性を表し、陰陽説に則って対照的(粽はまっすぐ立てる)に飾ります。
*陰陽説・・・宇宙の万物は、全て陰と陽という対立した形から成り立っているという説。例)天地・男女・善悪
柏餅は、葉の根元部分をハサミで形を整え、餅が見えるように葉をずらして飾っていらっしゃいます。兜もガラス細工のものですと、とてもモダンなしつらえになりますね
端午の節句で欠かせない「菖蒲」は、「尚武」と同じ読みで、葉の形は刀を連想させ、武士を尊ぶ植物なのだそうです。
また薫り高いもので邪気を祓っていたことから、菖蒲や蓬(よもぎ)なども邪気祓いに使用され、戦後時代の武士は兜に菖蒲を挿して、邪気を祓い、戦いに挑んでいたそうです
講座の最後には、美味しいお抹茶
こちらが、わたくしのしつらえです

帰宅後、玄関に改めてしつらえました。
先生の教えを忠実に守り(笑)、しつらえてから、神様のおさがりである「柏餅・粽・枇杷」を美味しくいただきました
先生は、室礼の精神を、普段のおもてなしにも取り入れいらっしゃいます。
お客様にお出しする柏餅も、葉の根部分をハサミで切り、形を整えたり、食べやすいように一度葉を開き、お餅が見えるように包みなおしたり。。。
それらの行為の全ては、相手を思いやる心配りから生まれるもの。
室礼を通して、いろいろな気づきがあり、日本文化の素晴らしさを感じていらっしゃるそうです。
人として、社会人として、そして秘書として。。。
室礼の精神は、人としてあるべき姿にも通じているようです。
YURI

前日まで大雨でしたので、天候の悪さを心配しましたが、当日には雨も上がり、会場の「松風園」の木々は、とてもまぶしく輝いていました

雨

感謝ですね

今回は、室礼講座『端午』編。
講師は、前回と同じく室礼三千専任講師の宮田由美子先生です。
先生は東京からいらっしゃっていますが、ご出身は福岡なのだそうです

室礼(しつらい)は、平安時代の寝殿造の広間を、必要に応じて几帳や屏風などの仕切り道具や置畳でしつらえたことが始まりとされています。
室町時代に入ると書院造と移行し、床の間社会が定着。床の間は、結界を境にして、神と社会を繋ぐ重要な働きをしてきたそうです。
また日本文化は、イコール稲作文化と言っても過言ではなく、「自然信仰」を重んじています。中国の影響も受け、思想の一つでもある「重日思想」と習合し、現在の五節句行事を形づくっているそうです。
*自然信仰・・・自然に対しての感謝の気持ち。
*重日思想・・・奇数が重なると悪いことが起こるという思想。奇数の重なる時に厄払いをします。
端午の節句にあたる5月は、田植えの時期。
早乙女(巫女)が家の中にこもって、田の神を迎える前に汚れを祓い、身を清めた儀式(予祝の行事)が、端午の節句の始まりとされているそうです。
つまり「端午の節句」は、もともと女性の節句だったとのこと

今回は奉書を用いて、このような室礼を作りました

奉書は紙でできており、「紙」は「神」と同じく尊いものとされています。
「奉書=紙=神」
手すきの和紙で、祈りを込めながら兜を折ります。厚手ですので、しっかりと折り目をつけながら。。。
また敷板の代わりにも、手すき和紙を使用いたしました。
★御供物について★
柏餅・・・柏の木の葉(親葉)は、新芽が出るまで枯れ落ちないため、柏餅は親が子を見守る気持ちや、代々受け継がれる意味を表します。
粽(ちまき)・・・武士の携帯食であったもの。笹に包むと腐れにくいそうです。
枇杷・・・この時期の結果物。実を結びますようにという親心を表すそうです。
参加者には、それぞれ異なる模様の和紙が配られました。和紙にも、端午の節句にちなんだ模様を取り入れています。
yamaseさんの作品

麻の葉・・・成長が早いことから、子どもの成長を願う時によく用いられ、七五三などの着物の絵柄としても利用されています。
shokoさんの作品

鯉・・・捕らえると、一度勢いよく飛び跳ねた後、微動だにしなくなる潔さが、武士に例えられています。急流を登りきる鯉は、最終的に龍になると伝えられていることから、立身出世の象徴として欠かせない模様なのだそうです。
Tさんの作品

組紐を一緒にしつらえてもマル

結ばないと「流れる」という意味になり、縁起が悪くなりますので、注意が必要です

以下は、先生がしつらえた作品です

左:ゼラニウム(天竺葵)は、日照りに強く、根を枯らさない植物。子孫を絶やさない意味を含み、根洗いすることで、床の間のお供えにもなりうるそうです。
中央:五行説にのっとり、色を使った兜飾りです。木(青色/緑色)、火(赤色)、土(黄色)、金(白色)、水(玄色/黒)を表しています。
*五行説・・・中国の思想で、万物は木・火・土・金・水の5種類の元素から成るという説。
粽(ちまき)は男性を表し、また柏餅は女性を表し、陰陽説に則って対照的(粽はまっすぐ立てる)に飾ります。
*陰陽説・・・宇宙の万物は、全て陰と陽という対立した形から成り立っているという説。例)天地・男女・善悪
柏餅は、葉の根元部分をハサミで形を整え、餅が見えるように葉をずらして飾っていらっしゃいます。兜もガラス細工のものですと、とてもモダンなしつらえになりますね

端午の節句で欠かせない「菖蒲」は、「尚武」と同じ読みで、葉の形は刀を連想させ、武士を尊ぶ植物なのだそうです。
また薫り高いもので邪気を祓っていたことから、菖蒲や蓬(よもぎ)なども邪気祓いに使用され、戦後時代の武士は兜に菖蒲を挿して、邪気を祓い、戦いに挑んでいたそうです


こちらが、わたくしのしつらえです

帰宅後、玄関に改めてしつらえました。
先生の教えを忠実に守り(笑)、しつらえてから、神様のおさがりである「柏餅・粽・枇杷」を美味しくいただきました

先生は、室礼の精神を、普段のおもてなしにも取り入れいらっしゃいます。
お客様にお出しする柏餅も、葉の根部分をハサミで切り、形を整えたり、食べやすいように一度葉を開き、お餅が見えるように包みなおしたり。。。
それらの行為の全ては、相手を思いやる心配りから生まれるもの。
室礼を通して、いろいろな気づきがあり、日本文化の素晴らしさを感じていらっしゃるそうです。
人として、社会人として、そして秘書として。。。
室礼の精神は、人としてあるべき姿にも通じているようです。
YURI

Posted by hishoclub at 20:18│Comments(2)
│外部セミナー・勉強会
この記事へのコメント
YURI さま。
講座の様子がよ~く分かりました。
出勤や出張の予定がいつも入っているため、
いまだ参加できずにおりますが、毎回の詳しいご報告に
ふ~ん。そうなんだ~と納得しています。
端午の節句がもともと女性の節句だったとは…
日本の文化。いろいろと学んでみたいと思います。
講座の様子がよ~く分かりました。
出勤や出張の予定がいつも入っているため、
いまだ参加できずにおりますが、毎回の詳しいご報告に
ふ~ん。そうなんだ~と納得しています。
端午の節句がもともと女性の節句だったとは…
日本の文化。いろいろと学んでみたいと思います。
Posted by Ayumi at 2009年04月30日 23:16
Ayumiさま
90分という限られた時間でしたが、他にも多くのことを教えていただきました。
受講するたびに、日本文化の奥深さに感動しております。
そして何と申しましても、講師の宮田先生。
とても素敵な方で、先生の醸し出す雰囲気や話術にも、毎回魅了されております!
次回ご都合がよろしければ、是非ご一緒くださいませ(^-^)
90分という限られた時間でしたが、他にも多くのことを教えていただきました。
受講するたびに、日本文化の奥深さに感動しております。
そして何と申しましても、講師の宮田先生。
とても素敵な方で、先生の醸し出す雰囲気や話術にも、毎回魅了されております!
次回ご都合がよろしければ、是非ご一緒くださいませ(^-^)
Posted by YURI at 2009年05月09日 02:12