2009年07月07日
室礼講座 -七夕編-

過去の室礼講座 ⇒お正月編 ⇒雛祭り編 ⇒端午編
今回は、室礼講座『七夕』編
「松風園」事業であります、この室礼講座は、今回の七夕編で3年目を迎えるそうです。
講師は前回と同じく、室礼三千専任講師の宮田由美子先生(福岡出身)です
五節句のひとつである七夕は、皆さんご存知のとおり、一年に一度、彦星と織姫が天の川を渡り、つかの間の逢瀬を楽しむ日。願い事を書いた短冊を笹にくくり付ける七夕特有の飾りは、江戸時代から始まったと言われているそうです。
この七夕も、例外なく中国と日本の文化を習合して生まれた節句で、大きく分けて、4つの由来があるとされています。
-中国の説話-
①機織の上手な織姫が、彦星と結婚した途端(恋は盲目)、全く働かなくなった二人に激怒した織姫の父親/天帝が、二人を天の川を隔てて引き離し、年に一度だけ会うことを許したことに由来。
②織姫の機織のように、芸事が上達する願いを込めたという「乞巧奠」に由来。
-日本の説話-
①旧暦の七夕は、現在の収穫の時期にあたり、麦・あわ・ヒエ・きびなどの畑作の収穫祭に由来。
②七夕の夜、小屋にこもって棚機津女が、盆に帰ってくる祖先のために機織をしたこと(お祓い)に由来。
今回は、「乞巧奠」に由来した室礼を教えていただきました ←わたくしの作品。
写真中央
梶の葉・・・天の川を渡る船の「舵」と言葉が掛けられている。昔は短冊ではなく、梶の葉に願い事を書いていたそうです。梶の葉は、地理と時期の関係で手に入りにくかったため、今回は緑色の和紙で梶の葉をかたどったものを、七夕飾りにいたしました。
←実際に文字を書いたものがこちらです。
←yamaseさんの作品。
写真左下
茄子・・・物事が成しえますようにという願いを込めて。つるモノは、代々繋がりますようにという意味。
鹿の巻き筆・・・鹿は「神様の使い」と言われ、筆先が五色(陰陽五行説:木=青色/緑色、火=赤色、土=黄色、金=白色、水=玄色/黒)に染められています。持ち手は、手なりに置きます。赤色の筆(赤心=まごころ)でラブレターを書けば、叶わぬ恋などないと、宮田先生のお師匠さんはおっしゃっているそうです
←Tさんの作品。
写真左上
琴柱・・・芸事が上達しますようにと願いを込めて。。。
針・・・縫い事が上達しますようにと願いを込めて。七夕にちなんで、七本の針に糸を通しますした。糸には穂先をつけ、右回りに
赤糸・・・陰陽五行説から、「赤心=まごころ(いつわりのない清らかな心)」を表します。
←shokoさんの作品。
短冊・・・陰陽五行説に則り、五色の短冊を飾りました(例:赤色=礼の象徴 の短冊に、感謝の念を込めた内容を書いても良いそうです)。
秘書クラブメンバー、特に真剣に願い事を短冊にしたためました
*五常・・・人の守るべき五つの徳。青=仁、赤=礼、黄=信、白=義、黒=智とそれぞれの色に対応しています。
以下は、宮田先生がしつらえた作品です
←すくい網・・・願い事を全てすくってもらえるように。。。
写真右・・・夏の収穫物。神様に供えてから人間がいただく(直会/なおらい)。
写真中央・・・梶の葉。
写真左・・・夏の収穫物の代表、麦からできた供物で、豊穣への感謝を表します。
写真中央奥・・・芋の葉。芋の葉に付いた露で墨をすると、字が上達するという言い伝えから。
わたくしにとりまして4回目の受講ですが、未だに多くの新しい発見があります。
この室礼講座を通して、日本の文化を学び、日本の季節を感じ、この世に存在するモノへの感謝の心も、少しずつ持てるようになりました。
YURI